フルモデルチェンジでデカグリルのオラ顔に! EVの「i7」もラインアップに加えて新型7シリーズを日本に投入 (2/2ページ)

電気自動車の「i7」が新たにラインアップに仲間入り

 BMWといえば、フラッグシップの7シリーズといえども「走り」にはこだわる。

 パワートレインにはガソリンとディーゼルがラインアップされており、ともに3リッター直列6気筒エンジンで48Vのマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられる。ガソリンモデルのシステム合計の最高出力は380馬力で最大トルクは540Nm、ディーゼルモデルのシステム合計の最高出力は300馬力で最大トルクは670Nmをそれぞれ発揮している。

 さらに、新型7シリーズのトピックは、完全電気で動く「i7」が追加されたことだ。

 この「i7」は、見た目こそエンジン車とあまり変わらないが前後にひとつずつモーターを配置したEVとなっており、システム合計最高出力544馬力/最大トルク745Nmと数値上ではエンジン車のスペックを軽く超える。0-100km加速4.7秒という俊敏な性能は、BMWのフラッグシップセダンに相応しいものと言えるだろう。

 ボディ下には101.7kWのリチウムイオン電池を搭載し、一充電での走行可能距離は約600kmを実現。ちなみに充電は普通充電と急速充電のCHAdeMOに対応しており、普通充電では6.4kWのBMWウォール・ボックスにより17時間で満充電に。急速充電では、90kWの充電器を使用した場合、約1時間で約80%の容量まで充電することができる。

 また、電子制御エアサスペンションや電子制御ダンパー付きサスペンションを標準装備し、加えて前後輪統合制御ステアリングシステム、ボディのロールを抑えつつ車高の高さを自動的に整えてくれるアクティブロールコンフォート機能など、長距離移動で運転手の疲労度を軽減してくれる装備も用意する。

 安全装備としては、高速道路の渋滞時にステアリングから手を離すことができるハンズオフ機能や、自動ブレーキなどの安全運転支援システム、完全自動駐車が可能なパーキングサポートプロフェッショナルなどを標準装備。さらに、リモコンキーを持たずともドアの開閉やエンジンの始動が可能になるBMWデジタルキープラスなどの最先端の技術を搭載し、最上級グレードに相応しい装備内容となっている。

 新型7シリーズの価格は、ガソリン1490万円、ディーゼル1460万円、EVのi7は1670万円。デリバリーは2022年第四四半世紀を予定している。

 BMWの新型7シリーズは、歴代モデルのセダンの美しさを残しつつ、時代に合わせた安全性能や走行性能、そして後席の快適性を追い求めた現代に相応しいクルマになっている。


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