じつはハチロクよりも売れたキューニー! AE92レビン&トレノは当時の若者を熱狂させたデートカーだった (2/2ページ)

若者のスポーツクーペとして支持された

 それにしても、AE92カローラレビン/スプリンタートレノはいま見てもスタイリッシュだ。直線を生かしたスタイリングは、トレノが初代スープラを思わせ、レビンは2代目ソアラを彷彿させる、この時代に誰もが好む2ドアクーペデザインに仕立てられている。

 バブル景気もあり、レビン/トレノは、AE86の信者は別にして、多くの若者に手に入りやすいFFスポーツモデル・デートカーとして支持されることになる。そう、FFスポーツというジャンルを世に知らせしめた1台であり、デートカーブームの追い風を受けたことからも、レビン/トレノ史上、もっとも売れたのがこのAE92だったのだ。

 つまり、マニアックともいえるFRのAE86より、ソアラやスープラに手の届かないより多くの若者に親しみやすい存在、ミニソアラ・ミニスープラとして、財布の軽い若者のマイカーブーム(いまでは死語だが)を加速させ、扱いやすさとともに軽快な走りでクルマを所有する喜びを味わい、満足させてくれることになったのである。

 もちろん、ミニソアラ、ミニスープラというキャラクターのおかげで、駆動方式など気にしない若者たちのデートカーとしても一世風靡。FR信者にはソッポを向かれたかもしれないが、カローラシリーズの名車であったことは間違いない。そして1991年にAE101型、6代目カローラレビン、スプリンタートレノへと引き継がれることになるが、車重は増加。走りの軽快感ではAE92に譲ることになる。

 1987年発売当時の価格はカローラレビン1600GTが141万2000円(東京地区)、1600GT-Z が183万8000円(東京地区)、スプリンタートレノ1600GT が143万4000円(東京地区)、1600GT-Zが185万円(名古屋地区)であった。レビンとトレノのミッションは基本的に5速MTである。レビンは英語で「稲妻」、トレノはスペイン語の「雷鳴」の意味である。

 なお、最大39年前のクルマだけに、良質な中古車は国内にほぼ存在しない(あっても修復歴アリの車両が多数)。AE92型カローラレビン、スプリンタートレノに興味があっても、想いを馳せるだけに留めておきたい。ミニカーなら新車が手に入ります!!


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青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2026-2027日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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