タイヤ交換だけでは帰れない
まず、保険会社含め、関係機関に連絡を取り、レッカー含むロードサービス業者を手配するよう依頼。損傷状況も目に見えてバーストとわかったので、話も早かった。しばらくして保険会社が手配したロードサービス会社から連絡が。1時間ほどで来るとのこと。しかし、バーストが発覚して、合流して電話して……まずここまでで1時間が経過。曇りだったとはいえ、真夏なのでここでさらに1時間ディレイ。我々は本来であれば、このまま高速道路を埼玉方面に行き、ラーメンをみんなで食べる予定だったのだが、この時点で計画は幻に。
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しかし、結果的にロードサービス会社が来たのは約2時間後。これもPAの真横だったので食事や買い物ができたが、非常駐車帯であれば地獄だ。しかもこの日は平日だったからまだいいものの、土日やお盆休みだったら何時になるか見当もつかない。なぜなら、このようなトラブルが全国で何百件も起きているからだ。
とはいえ、工具満載のキャラバンがちゃんと来てくれたし、ラゲッジ内を見たところ、ジャッキやエアコンプレッサーなどが充実。こちらにはスペアタイヤもあるので、一同「交換してエアを入れたらやっと帰れる……」。かなり待ったが、ようやく明るい兆しが見えた。しかしここに来て重大な事実が発覚する。
「自走は無理ですね」とひと言。
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一同これには「え? なんで?」の表情。タイヤもあるし、右前の一輪だけがバーストしただけ。簡単にいえば、スペアタイヤに換えたらとりあえず走れるはずだ。外装を見たところそれほどダメージを負っていない。これにはさすがに理由を聞いた。
するとロードサービスのスタッフからは、「エンジンの内部までダメージがいってるから転がすくらいはできても走っては帰れないと思うよ」との返答。よく見てみると、エアクリーナーのようなパーツやらなんやらが、盛大に破損している事実が発覚する。トラックのエンジンはご存じのように運転席の下に搭載されている。その真横を、何十kgもあるゴムの塊、つまりタイヤが高速で回転している。それが何らかの原因でバーストしたとなれば、そのゴムの塊が周囲のパーツをメチャメチャに殴りつけてくる。結果、エンジンまわりのパーツが破損するというわけだ。
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乗用車であれば、バーストしたらフェンダーやバンパーが傷むところが、トラックだとエンジン関係にまでダメージが及んでしまう。これには普段乗用車にしか乗らない我々には盲点すぎて、空いた口が塞がらなかった。まさかこんなことになるとは……。
ちなみに「これって特殊な例ですか?」とロードサービス業者に聞いてみたところ、「いや、トラックではめちゃめちゃ多いです。やっぱエンジンとタイヤの位置関係的に仕方ないですね」とのこと。
その場には筆者の友人である自動車整備士などもいたが、もはや小手先の修理でどうこうなる破損ではなかったので、諦めてレッカー移動ということに。任意保険の特約で無償で運びきれたが、本来の到着時刻にプラス6時間かそれ以上という結果になってしまった。
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誰が悪いとかはまったくないのだが、トラックのドライバー曰く、「何か踏んだ気がする」といっていた。タイヤもとくに古くなく、溝もあればエア圧もほぼ正常だったので、落下物を踏んだ線が濃厚だ。異常発生地点を見てみると、こちらのトラックのタイヤの破片などが散乱していた。
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JAFでは、高速道路上におけるタイヤのトラブルが多いことから、以下のようにアナウンスしている。
高速道路での高速連続走行はタイヤへの負荷が大きく、空気圧が低下しているとタイヤのたわみ(変形)が大きくなります。連続したタイヤのたわみによりタイヤが発熱し、最後にはバーストしてしまいます。この現象を「スタンディングウェーブ現象」といいますが、バーストにいたらなくてもセパレーション(はく離)を起こすなどの危険があります。
今回は運よく他車を巻き込まず停車できたが、タイヤのバーストが起こるとクルマの挙動が急激に変わるのはもちろん、そのことにより、周囲のクルマを巻き込んだ多重事故になることもあるし、破損したタイヤで周囲のクルマを傷つけたりすることもある。もちろんクルマも大きなダメージを受けるのはいうまでもない。トラックに関しては今回のようにタイヤ交換では解決できず、自走できないどころか、エンジンまわりの修理も必要に。乗用車であれば、外装やホイール関係の修理で済むだろうか(こちらも相当高額になるが)。
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100%防げるわけではないが、バーストはタイヤを常日頃から目視して異常をチェックするほか、ガソリンスタンドなどでエア圧をチェックすることで、ある程度は防げる。落下物も、前方をよく見ていれば防げる場合もある。
命、クルマ、時間を無駄にしないために、お盆休みが本格的に始まる前に、改めてタイヤのチェックを徹底したいところだ。