軟弱ターボだらけのいま「爆発的」な「ターボらしさ」が味わえる貴重なモデル5選 (2/2ページ)

安心感のなかで爆発的な加速を味わえる

3)マツダの2.2リッターディーゼルターボ

 マツダ6、CX-5、CX-8に搭載される2.2リッターディーゼルターボはそれなりの排気量のディーゼルエンジンということもあり、1000回転台前半から太いトルクを出しているので、MTであれば1500回転以下という極力低いエンジン回転を保って走るということも可能だ。

 それでいながら2000回転を超えターボチャージャーが本格的に作動し出すとタコメーターを振り切りそうな勢いでターボ車らしい怒涛の加速を楽しめる。

 さらにディーゼル車なので燃費はリッター20km近い燃費を出すのも難しくないという点も嬉しい。クルマ好きだったら、よりエンジンの対話を濃厚に味わえるマツダ6とCX-5に設定されるMTがおススメだ。

4)メルセデスAMG A 45 4MATIC

 このクルマはフォルクスワーゲン・ゴルフなどと同じ車格のAクラスの最強スポーツモデルである。それだけにエンジンも2リッターターボ世界最強となる421馬力&51.0kgmというものを搭載する。スペックを見ると扱いにくいエンジンに見えるが、そんなことはまったくなく、8速DCTとの組み合わせにより普段は扱いやすく粛々と走れる。

 しかしアクセルを深く踏むと中回転域からはターボ車らしい爆発的な加速を4WDによる安心感のあるなかで味わえ、幅広いシーンに対応する点など798万円という価格以上の価値を備える。

5)アバルト595コンペティツィオーネ

 可愛らしいフィアット500をベースに1.4リッター4気筒ターボを搭載するなどしたアバルト595は、小さいながらも気品のようなものも備えるスポーツモデルである。アバルト595のエンジンチューニングは3種類あるのだが、そのなかで最強となるのがコンペティツィオーネに搭載される180馬力&23.5kgm版だ。

 アバルト595コンペティツィオーネはここまで登場したクルマたちに比べると、リッターあたり130馬力程度とそれほどハイチューンではないが、本格的にパワーが出始めるのは2500回転あたりからだ。低速トルクは太くない代わりに2500回転からはモリモリとした加速が始まり、ラテンの小さなスポーツモデルらしくじつに痛快だ。またスポーツモードにすると最大トルクが2.0kgm太くなるのでより力強く楽しい。アバルト595系全体に言えることだが、購入するなら乗っていて全体的にシックリ感じるMTの左ハンドルという仕様がオススメだ。


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