王者N-BOXの新型は先代に比べてちょっと割高感あり!? そこのところをライバル車と比べてみた (2/2ページ)

価格や車格を考えるとほかにも候補は出てくる

 そこで、N-BOXのライバル車で買い得な車種を探すと、2024年2月下旬時点では出荷停止になっているものの、ダイハツ・タントが挙げられる。標準ボディのXは、実用装備を充実させて150万7000円だ。しかも左側のピラー(柱)はドアに内蔵され、前後ともに開くと開口幅が1490mmに広がる。乗降性を重視するユーザーには買い得だ。

 また、N-BOXやタントのように、全高が1700mmを超えるボディとスライドドアが欲しいが、軽自動車ではなくコンパクトカーから選びたいユーザーも少なくない。

 このニーズでは、ダイハツが生産するトヨタ・ルーミーが人気だが、商品力はライバル車のスズキ・ソリオが優れている。走行安定性、乗り心地、静粛性、後席の座り心地など、さまざまな機能が上まわるためだ。

 標準ボディのソリオハイブリッドMXは、排気量が軽自動車の2倍近くになる1.2リッターエンジンとマイルドハイブリッドシステムを搭載して、衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、サイド&カーテンエアバッグ、左側スライドドアの電動機能、エアロパーツ、アルミホイールなども備わる。それで価格は192万1700円だから、価格自体は高めだが、充実装備を考えると買い得なコンパクトカーになっている。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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