生産終了のR35GT-Rと極上のR34GT-Rを乗り比べて語る! ドリキンが次期型GT-Rに期待するもの【土屋圭市 峠賛歌】 (2/2ページ)

諦めずに作り続けたことでR35を完成にもっていった

 続いて乗るのは、R35の最終型になる2025年モデルのプレミアムエディションTスペック。穏やかな足で、普段乗りならこれが一番、っていうグレードだね。たしかにGT-Rの足なんだけど、マイルドさもあって、GTカーらしい仕立てになってるね。コツコツいうけど、不快な感じはしない。これなら、同乗者も不満なく遠出に付き合ってくれる乗り心地なんじゃないかな。ニスモだと硬くて、文句言われそうだけど。

 内装も高級感があって、うまくまとめられてるよ。仕様としては2024年モデルとあまり変わってないけど、やめずに継続したことが大事だよね。頑張ってると思う。

 エンジンもスゴくいいなぁ。2025年モデルはニスモ・スペシャルエディション譲りの高精度重量バランス部品を採用したそうで、スムースにまわるね。唯一、残念なのがトランスミッション。いまどき6速はないよなぁ、2000万円級のスーパースポーツでさ。古さを感じさせちゃうよね。これで8速くらいあれば、もっと走りのレベルを高めて、世界の最新スーパーカーと張り合えたのに。18年間も売り続けたんだから、そこはどこかで、改良してほしかったなぁ。せっかくここまでいいクルマを作ったんだから、もったいないよ。

 まぁ、そうはいっても、よくぞこの時代に、こういうクルマを作り続けてくれたよね。水野和敏さんが、世界のスーパースポーツと戦える速いクルマにしようって、戦車みたいなクルマを作ったのも正解だし、田村宏志さんが、もっと間口を広げようって手を加えたのも正解。そのときどきで、最善のGT-Rであり続けた18年間だったと思うよ。

R36が復活するとしたなら4WSとハイブリッドかな

 となると、気になるのはR36、つまり次期GT-Rを作れるのかどうか。

 オレだったら、R35をベースに考えるなら、まずは8速とかの多段化したトランスミッションを載せたい。あとは4WS。世界の4WSを採用したスーパースポーツを見ると、2トンくらいあるクルマが、車体が軽くなったと感じるくらい自然に、グイグイ曲がってくれるからね。

 パワートレインは、800馬力くらいほしいかな。純エンジンでは無理でも、ハイブリッドならぜんぜんアリでしょ。でも、さすがにEVはないかな。ヨーロッパもようやくまだまだだって気づいたけど、バッテリーの重量や劣化とか、雪道で立ち往生したときのこととか考えたら、電気だけじゃ厳しいよ。

 あとは、やっぱりレースで戦っていないとGT-Rじゃない。オレのなかでは、勝っても負けてもレースで走っているクルマ。だから、次期モデルもどんなレースでもいいから戦っていてほしいよね。それでこそ、GT-Rのネームバリューが守られると思うよ。

 そして、GT-Rは日産の戦艦大和、フラッグシップなんだよ。あのクルマで利益が出なくても、アレを作ってる会社の、っていうことでほかのクルマも売れたりするんだから、やめちゃダメだよ。次期GT-Rはスゲぇクルマになるんじゃないかな、って、オレは期待してるけどね。

※本記事は雑誌「CARトップ2025年5月号」の記事を再構成して掲載しています


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