刑事モノといえばクルマは劇中の華! スカイラインにRX-7にガゼール……心に刺さりまくった記憶に残るモデルたち (2/2ページ)

ミニカー化されるほど人気になったモデルも

 心のベストテン第3位は、ドラマ『相棒』のなかで水谷 豊さん演じる杉下右京が乗っていた日産フィガロだろうか。

 日産フィガロは、1991年から1992年まで販売されたレトロなデザインの小型オープンカー。搭載エンジンは最高出力76馬力を発生する排気量1リッターの直4SOHCターボで、当初は8000台の限定生産を予定していたが、あまりにも購入希望者が多かったため、結局は限定2万台が販売された。

 日本と同じ左側通行である英国でも人気が高く、いまでも熱心なオーナーズクラブが大規模なミーティングを行っている。

『相棒』で杉下右京が運転していたのは、ブラックボディ+ホワイトルーフの特注塗装が施された品川ナンバーの日産フィガロ。その洒脱なビジュアルと雰囲気が相棒ファンの間で話題を呼び、通称「右京カー」は2014年に京商から43分の1ミニカーが、タカラトミーからはチョロQが発売されるほど人気となった。

 とはいえそんな右京カーも、ドラマのなかでは2015年3月に終了したシーズン13以降はほぼ出番がなくなり、2021年2月には、右京カーを管理していた劇用車会社からネットオークションに出品された。右京カーも“引退”したということだ。

 ちなみに水谷 豊さんは1990年から1992年まで日本テレビ系列で放映された『刑事貴族』のシーズン2と3のなかでも、英国の小さな高級車であるバンデンプラ・プリンセスに乗っていた。小さくてしゃれたクルマが好きというか、なぜか似合う人なのだろう。

 また、これは「刑事ドラマ」として扱っていいのかどうかよくわからないが、アニメ『名探偵コナン』の劇中で佐藤美和子刑事と安室 透公安警察官が乗っているマツダ RX-7(FD3S)も、ファンの間では超絶印象的な存在なのだと聞いている。

 だが、じつは筆者は、コナンくんのアニメを1作も観たことがない。それゆえ佐藤と安室のFD3Sについてはよく知らないのだ。どうもすみません。

 コナンくんの(というか佐藤と安室の)マツダ RX-7より、筆者がいま気になっているのは、「そういえば『刑事コロンボ』のなかでコロンボが乗ってたクルマって何だったっけ?」ということだ。

 ドラマ『刑事コロンボ』がNHKで放送または再放送されていた頃、筆者はクルマに興味がない小学生であった。

 そのため、コロンボ警部が「何らかの超ボロいクルマにいつも乗っていた」ということは強く印象に残っているのだが、あれがなんという車種だったのかはさっぱりわからないまま、今日まで生きてきた。 より正確に言うと、コロンボ警部のクルマのことは忘れたまま生きてきた。

 だが今回、「刑事ドラマネタ」を担当するにあたってササッと検索してみたところ、積年の疑問は(というか忘れていた疑問は)すぐに解消された。コロンボ警部が乗っていたのは「プジョー403コンバーチブル」だったのだ。

 プジョー403は、フランスのプジョーが1955年に発売した中型乗用車。搭載エンジンは最高出力1.5リッター直4OHV(であるらしい)。トランスミッションはコラムシフトの4速MT(だったそうだ)。

 先ほどから「らしい」とか「だったそうだ」と書いているのは、当時もいまも、筆者はプジョー403コンバーチブルというクルマについてほとんど何も知らないからだ。ただただ調べたことを書いている。

 だが、コロンボ警部が乗るオンボロのクルマがぷすすすす……とエンストする光景を観ていた小学生の頃から、「でも、なんかしゃれたクルマだよな」とは思っており、ググった画像を眺めているいまも、403コンバーチブルの造形はひたすらおしゃれであるように感じている。

「なぜ、このクルマのカタチはこんなにもしゃれているのだろうか?」と不思議に思い、自宅のコタツに入って徹底調査を開始してみたところ、理由はすぐに判明した。

 何のことはない。プジョー403シリーズは、プジョーが初めて「社外のデザイン」を採用したクルマであり、その社外デザインを行ったのは、かの「ピニンファリーナ」だったのだ。……そりゃおしゃれなフォルムになるに決まってるよね、という話である。


伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

愛車
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絵画制作
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