バカ売れのトヨタ・ライズだから違いがほしい! モデリスタとTRDが魅せる個性派スタイル (2/3ページ)

都会的なモデリスタと走りを連想させるTRD

 そのクルマの長所をさらに伸ばしながら、新しく独創的な世界観を生み出すカスタムを得意とするモデリスタからは、ダイナミックな表情と先進的なイルミネーションが目を引く「ADVANCE BLAST STYLE」と、シャープエッジな造形とキレのあるデザインが都会的な「ELEGANT ICE STYLE」のふたつのコンセプトのエアロキットが登場。これはフロントスポイラー、サイドスカート、リヤスカートの3アイテムがセットになったもので、これだけでも完成度の高いカスタムが手に入るのが魅力です。

 今回チェックした「ADVANCE BLAST STYLE」は、そこに停まっているだけでもパッと華があるフロントマスク。グリル左右に縦の動きを強調する造形と、ブルーのイルミネーションがダイナミックかつクールで、さりげなく入ったシルバー加飾も輝きを添え、夜の街にも映えそうなドラマチックな高揚感を呼びます。

 そしてサイドスカートは、伸びやかでキレのある凝った造形が印象的。その上のメッキ加飾とともにドアを開けるたびに目に入り、18インチの大径アルミホイールとあいまって、かなりテンションが上がります。ホイールもオリジナルアイテムで、5つの塊から構成されるエッジの効いたスポークが、足もとにドンと大きな存在感。

 リヤにまわれば、牙のような立体的なデザインでコーナーを引き立て、ウイング形状のフローティングしたモチーフがセンターに入り、アグレッシブに走り去る後ろ姿を演出します。スクエアデュアルの洗練されたマフラーカッターがアクセントとなり、ダクト風にブラックアウトしたリヤスポイラーとともに、躍動感のあるリヤビューが完成していました。

 こうしてひとつひとつのアイテムを見ていくと、多彩なテイストを取り入れてあらゆる角度からライズの眠れる魅力を引き出していると感じます。でも決して、ライズがもとからもつ軽快で若々しいイメージも犠牲になっておらず、一歩進んで濃さが増したような印象。これこそが、プロの仕事なのだなと感心してしまいました。

 続いて、モータースポーツ活動で培ったノイハウや技術をフィードバックし、クルマを操る喜びにも通じるカスタムを得意とするTRDからは、アグレッシブなスポーツスタイルを演出するアイテムが登場。フロントスポイラー、サイドスカート、リヤバンパースポイラーの3点が揃うエアロパーツセットで、今にも走り出しそうなレーシーな顔つきや、低く構えたスタンスが大人の上質なスポーティー感を醸し出しています。

 しかもそれぞれ、ダウンフォースをコントロールしてボディ側面や下面を流れる風を整流することで、直進安定性や走行安定性の向上を図っているというから、走り好きな人たちにも魅力的。また、別アイテムでブラックのフロントバンパーガーニッシュも装着されており、フロントマスク丸ごと専用デザインかと思うほどの一体感。スポーティ感に加えて、ちょっと大人っぽい上質感もアップしています。

 また、サイドスカートとサイドデカールのコンビによって、サイドビューもグッと低重心で赤いラインがアグレッシブ。リヤバンパースポイラーは大胆な赤で、忘れられない後ろ姿を演出。意外なことにマフラーカッターレスというのも、やりすぎ感を出さないスマートさがあって、これまたさすがプロのセンスだなと納得でした。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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